いつからでしょうか。
「僕」がこの「鉄板」をただの鉄板として認識出来なくなったのは。
そして「顔」として。「彼」として認識しだしたのは。
それまではただの通り道でした。しかし、気づくといつの間にか「僕」の中では既に「鉄板」ではなく、「顔」、そして「彼」でした。
自分でもいつからか分からないんです。
無意識が「僕」を超えてきたんです。
しかし、ここまで来て「彼」では愛想ないです。
名前をつけるべきです。
彼は鉄です。そして、「僕」の意識の中では男なのです。
鉄の男。鉄男。てっちゃん、てっくん、てつ、
よし、アイアンマンにしましょう。
今はまだ通り過ぎるだけのアイアンマンですが、そのうち無意識に挨拶なんてしださないように気をつけようと思います。
なんの話なんでしょうか。「僕」にもわかりません。
登間佐龍次
LUMAX KAMIO アシスタント
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